■2014年度代長挨拶

この度、「弁護士の連帯を強める埼玉の会」(略称「連
帯の会」)の新代表に就任いたしました山下茂です。
私は、弁護士会の活動としては、消費者関係の委員会に所
属し、ココ山岡弁護団、霊視商法弁護団、先物取引弁護団
等に参加しました。また、ヤミ金弁護団に当初から参加し、
今も担当しています。
最近は、埼玉弁護士会の副会長となり、そのときから医療
観察法PTの座長として活動しています。さらに、弁護士
協同組合の専務理事として全弁協に参加しています。
私は、東松山市において、適切な法的サービスを通じてこの地域の法の支配に貢献してきたということが弁護士としての誇りです。
現在、憲法9条の解釈改憲などという立憲民主主義をないがしろにする暴挙が行われようとしています。また、弁護士の大量増員の中で、さらに、「法曹有資格者」制度の導入が検討されています。私が、強く感じていることは、埼玉弁護士会の会員が倍増したことは、悦ばしいことですが、総会、懇親会、委員会等への参加者は減っている状態、会員同士の顔が分からない状態、弁護士の経済的苦境の中での不祥事の多発、さらに弁護士の弁護士会への帰属意識も希薄になっているのが現状と思われ、弁護士自治の危機につながると懸念しています。
今後、私は、連帯の会の代表として、弁護士の要である弁護士自治の堅守を第一とし、弁護士の経済的基盤の確保し、弁護士会員の融和と連帯を図っていきたいと決意しています。
また、立憲民主主義の堅守も弁護士の使命と決意しています。
皆様のご指導、ご鞭撻をなにとぞ宜しくお願い申し上げます。



                   弁護士の連帯を強める埼玉の会代表
                              山下 茂


■2013年度代長挨拶

私は、「連帯の会」(弁護士の連帯を強める埼玉の会)の
代 表を務める弁護士の大倉浩です。
 政府は、現在、2001年の司法制度改革審議会の意見書
に基づき、弁護士の大量増員(司法試験合格者を毎年300
0人にすること)、法科大学院の設置、裁判員制度の導入と
いった司法制度改革に取り組んでいます。私たちは、こうし
た司法制度の「改悪」に強い危機感を持ち、その阻止及び抜
本的改善を提言し、これを実現することを目的に集まった埼
玉弁護士会に所属する弁護士有志の会です。
 市民の皆様もご存じのとおり、日本国憲法は、立法、司法、行政の三権分立により国民の権利を守っていますが、司法の一翼を担っている弁護士や弁護士会が弱体化することは、司法の弱体化を招き、ひいては三権分立の存続をも危うくしてしまいます。
現在の弁護士を取り巻く現状は、需要と供給を無視した大量増員、新人弁護士の就職難、法曹志望者の激減、裁判所の事件数の減少、弁護士会の法律相談セン ターの相談数の激減など、極めて危機的といえます。このような状況のもとで弁護士が経済的に困窮することは、弁護士自治の崩壊を招き、弁護士が権力と対峙 することができず、ひいては三権分立の崩壊にもつながるのです。
 私は、これまで、弁護士の危機的状況を打開するための活動に取り組むとともに、こうした司法の現状を市民の皆様にもご理解頂くため、市民参加型の講演会 やコンサート(憲法改正問題裁判員裁判、原発問題、死刑廃止問題、日米地位協定問題など)を企画してきました。
 今後も、埼玉弁護士会の会員である弁護士相互の連帯を深めるとともに、広く市民の皆様にもご参加頂ける講演会等を企画していきますので、ぜひご参加い頂き、ご意見を賜りますようお願い致します。

                   弁護士の連帯を強める埼玉の会代表
                              大倉 浩